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煙突

「あの煙突から、夜にたくさんの煙が出るんだ。夜はいつもそうだ」

 

タクシーの運転手が言う。

 

確かに夜の空よりも黒い靄が、並び立つ煙突から大量に流れ出ている気がする。

 

「俺たちに見えないからなんだ。隠れてコソコソとやってる。そうやって空気が汚れていくんだな」

 

運転手が笑う。

 

日に日に、化学物質が空気を汚染する。

 

そうなんだ。

この息苦しいのは、俺が息苦しいのは、煙突の煙のせいだ。

 

目的地に着いた俺はタクシーから降りる。

 

大きな咳がひとつ出た。

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