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2回目に行った風俗の話。

明日も仕事だし、眠れもしないのでソープに足繁く通っていた頃を思い出していきたい。

 

 

―――――――

 

 

俺は別府で初めてソープに連れて行かれてから、ありもしない『何か』を探すようになってしまった。

 

その『何か』が何なのか、いまだに分からない。

ただ、初めてソープに行った時に、

 

「こんなハズない。セックスっていうのはこんなモンじゃないはずなんだ」

 

と思ってしまったのだ。

 

セックスの現実を突き付けられて、ある種の虚無感、あるいは「もっと良いセックスがあるはず」という高齢童貞喪失特有の、拗れた性への願望があったのかもしれない。

 

それから俺は『何か』を探している……。

 

その証拠に、初ソープの翌日、懲りずに同じ通りの無料案内所で 、別のソープを紹介してもらったのだから……。

 

 

―――――――

 

 

案内所のお兄さんに紹介されたソープは、案内所からはかなり離れた位置に鎮座していた。

 

窓が完全に塞がれた、黒い箱みたいなソープの出で立ち。

その割に、入り口から漏れてくる光は不自然なほど明るい。周りにはかなり広い駐車場が隣接していた。

 

俺は案内所の金髪でひょろ長いお兄さんに連れられて、その黒い箱の中に入る。聞くところによると、まだオープンしてから数ヶ月しか経っていないとの事。

なるほど調度品は、ところどころ新しい感じである。

とはいえ建物自体は古いものらしく、壁の隅が黒くなっていたりして清潔感は無い。

 

俺は受付で「可愛い感じの、若い女の子でお願いします……」と伝える。

初ソープでは写真の印象だけで決めてしまって、雰囲気も何も考慮できなかったから。

 

受付の黒髪をワックスでバチっと決めた若いお兄さんは、目の前に写真を数枚並べる。

 

「今空いてるのは、この子たちですかねぇ」

 

俺は写真を眺める。

顔はボケていてよく分からない。

 

俺はとにかく年齢が若そうな女の子を探す。

こういった風俗店では年齢を詐称するのは当たり前であると理解していたし、過度な期待は禁物である。

 

(でも、あまり離れた年齢を書くのは店側としても無理があるよなぁ?)

 

とにかく小さい数字を探すんだ……。

 

 

『19』

 

 

「この子で」

 

「……わかりました。ではあちらの待合室でお待ちください」

 

一番若い女の子を選んだのだった。

 

 

―――――――

 

 

待合室には誰もいなかった。

 

チンチンと一緒にソワソワしながら運命の時を待つ。

貧乏揺すりで太ももの乳酸を発散していたら、

 

「お待たせしました。こちらへどうぞ」

 

と声がかかる。

 

俺は勃起を隠すように若干前屈みでお兄さんの後を着いていく。

 

「ではお楽しみください」

 

奥のカーテンをくぐる。

 

若い。

 

「よろしくお願いします~」

 

声も若い。声が若いってなんだ。

 

想像してたのよりも、結構若い女の子だった。

髪は黒く、背は150cmくらい。

特に印象に残る顔ではなかったが、確かに可愛い感じだったと思う。

 

部屋に向かう道すがら「年はいくつなの?」と聞いてみる。

 

「19歳ですよ」

 

そりゃそうですわな。

指名の写真にも書いてあったんだから。

 

とはいえ、ちゃんと19歳の女の子のように見える。

指名した通りではある……。

その通りではあるんだけど、やっぱり見た目その通りの女の子が来ると、脳が想定していた範囲を超えてしまって緊張する。

 

無事、部屋に到着し、ベッドに並んで腰掛けながら話す。

どうやら出身は大分ではあるが、別府からは離れたところにあるという。

 

「じゃあ身体を洗いましょうね~」

 

今更ではあるが、見た目は若い割にかなり落ち着いている。

服を脱がす手際もよく、脱がした服は素早く綺麗に畳んでくれる。

 

「別の店で働いていた事があるので……」

 

聞くとそう答えてくれた。

 

「なるほどね」

 

俺は答えることに困るとすぐ

「なるほどね」

っつって会話を終わらせるのが悪い癖ですよね。

 

チンチンを触りやすそうな椅子に座って身体を洗われる俺。

胴から腕、足、そして最後にチンチンに手が伸びてくる。

 

いつもそうなのだが、洗身の時にチンチンを触られるのに凄い優越感を覚える。

俺みたいな、一生女の子と縁がないであろう男のチンチンを女の子が触ってくれている…… 。

そういった優越感。

 

「マットしますか?」

 

洗体の後に湯船に浸かっていた俺への質問。

頷く。

 

60分コースで入っているので、マットをしてしまうとベッドは時間的に厳しくなるけど… …、という言葉。

別にベッドでも射精できるほどの体力はないので、それでも構わない と答える。

 

湯船から出た俺は、女の子がローションをひいてくれたマットにうつぶせで寝転がった。

 

「あったかい……」

「ふふ、なんですかそれ」

 

暖かいローションマットが好きな俺。

主人公を含めた『人間の暖かみ』に触れ、今まで見せることのなかった微笑みを浮かべながら消えていく異形のラスボスみたいに、えらくしみじみとした声が出る。

 

「じゃ、いきますね~」

 

女の子が上に覆い被さってくる。

 

「んぁ~イイッ」

 

俺の気持ち悪い声。

 

女の子は手慣れた所作で俺の身体の上を滑っている。

 

「仰向けになってくださいね~」

 

魚市場に並ぶ冷凍マグロみたいな格好で一回転する俺。

女の子は、マグロの至る所にキスをしてくる。

 

そして最後にチンチンに手が伸びてきた。

 

「っふぅ~~~っん」

 

俺の気持ち悪い声。

 

女の子にチンチンを触られると本当に『救われる』って気持ちになる。

『気持ち悪いオタク顔でもお金を出せば誰かに触ってもらえるんだ』という、悲しいけど暖かい救い……。

 

そんな事を考えていると女の子の手の動きが速くなってきた。

 

「(ん……?)」

 

痛い?

痛みが来た。

 

それもそのはずで、包茎の俺は亀頭付近が異様に敏感になっており、あまり強い刺激に耐えられないのである。

 

「ちょ、ちょっと」

 

たまらず声をかける。

 

「んぁ、なんですか?」

 

夢中になっていた女の子が顔を上げる。

 

「ちょっと刺激が強いんですけど……」

 

俺は引き攣った笑顔で答える。

 

そのまま手の速度を緩めてくれれば気持ちよくなれるんだが……。

 

「……ニヤリ」

 

女の子はそのまま手の動きを緩める気配がない。

 

「……ちょ、ちょちょちょちょいっ!!」

 

俺は身を捩りながら逃げだそうとする。

でもローションで滑ってうまく動けない。

 

「………」

 

無言の笑顔でチンチンを擦り続ける女の子。

 

「ンィィィィィィイイイイイイ!!!!」

 

俺が豚みたいな声を上げたと同時に、チンチンが爆発した。

 

「!!!」

 

のではなく、チンチンから透明な汁が大量に噴出してきた。

 

「え?え?え?」

 

女の子も目を点にしている。

俺も目が点になっている。

 

「あれ?これ、おしっこじゃないよね?」

 

女の子は不思議そうに、チンチンから噴出する汁を眺める。

 

「……ッ!……ッ!」

 

水揚げされたばかりで活きの良い魚みたいに、マットの上で痙攣する俺。

 

「あ、もしかして………これ”潮”じゃない!?」

 

キャッキャと嬉しそうに女の子が言う。

 

放心状態になりながら「そ、そうなんスかね…」と返事を返す。

 

「へぇ~!すごいねぇ~!男の人の潮吹きなんて初めて見た~♪」

「あ、あの、すごいキツいんですが、下腹部が……」

 

息も絶え絶えである。

 

「へぇ~……」

 

女の子が何か言いたそうな顔を俺に向ける。

 

「な、なんですかね」

 

「あの……」

 

「……はい」

 

「もう一回していいですか!!??」

 

「えっ……?」

 

女の子は目を輝かせている。

 

かなりキツイのに2回なんて無理だろ!

それにまだ、射精もしてないんだけど!

 

「ちょ、ちょっと2回目は……」

 

俺は下腹部に鈍痛を感じながら、なんとか声を絞り出す。

 

「……」

 

無言の女の子。

 

「……」

 

シコシコシコシコ

 

「ちょ……」

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

 

「……ちょちょちょちょちょ!!!!1」

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

 

「わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!」

 

そして俺は2回目の潮吹きをした……。

 

 

―――――――

 

 

「ありがとうございました~」

 

「……ッ……ッ…」←股間の痛みに耐えている

 

受付のお兄さんに見送られてソープを後にする俺。

2回目の潮吹きをしてしまった後、結局射精はできなかった。

 

女の子は、

「ごめんなさ~い、上手くできなくて……」

とか言ってたけど、あの潮吹きがなければ射精はできてたと思う。

 

セックスもできなかった……。

 

俺は強い風に吹かれながら、ビジネスホテルへの道を歩く。

 

「明日も仕事だし、今日は帰ったらすぐに寝よう……」

 

痛む股間を意識しながら歩みを進める。

季節はもう、すっかり冬になっていた。

 

 

おわり

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