行き止まり

新卒で当社に入社して、5年目の冬を迎えようとしていた。

 

サラダチキンとプロテインだけの夕飯を食べて、部屋でボーっと天井を眺めていたら、久しぶりにテレビが見たくなったので、ホコリを被ったリモコンを探し出して電源を入れてみた。

とはいえ特に見たい番組もなかったので、なんとなくニュース番組にチャンネルを合わせてしばらく眺めてみる。

 

スポーツニュース、芸能ニュース……

 

ニュースを見ていると、本当に人間ばっかり出てくる。

世の中は本当に人間だけで回っているんだな、という感じがする。

 

みんな若いな……

 

名前も聞いたことないような芸能人、有名人。年齢を確認すると、俺より若い人ばかりだった。

 

昔は、テレビに出ている人たちは全員俺より年上だった。

 

いつからか、俺と変わらない年齢の人がチラホラ出てくるようになり、やがて半分は俺と同じか、俺よりも若い人になっていった。

 

いずれ、全員俺より若い人だけになるんだろう。

 

もう、なにもかもやるには、全部遅くなってしまった感じがする。

 

実家のコタツに入りながら、ボーっとテレビを見ていた頃。

あの時の、何も考えずにテレビを見て笑えていた頃は、俺はテレビに出ている人の、誰にでもなれると思ってた。

 

今から頑張れば……、運がよければ……

 

何かのキッカケで、誰にでもなれるはずだった。

 

誰にでもなれるはずだったんだよな。

「ほら、触ってみてくださいプロデューサー♪」

差し出された幸子の臓腑を恐る恐る手に取る。

(あたたかい…)

俺の手の中で、鮮やかなピンク色の腸がトクントクン脈打っている。

さっき食べた朝ごはんが、その内部で消化吸収されている。

紛れもなく、それは幸子の一部だった。

そう考えると愛しくなり、俺は幸子の腸をやさしく撫でた。

「あはっ!くすぐったいですよ!」

思わず身を捩る素振りが可愛すぎて、感極まった俺はつい両手に力を入れてしまった。

ギュム!

いきなり腸を握り潰され、幸子は小さな悲鳴を上げて立ったまま気を失った。

腸から押し出された中身が、幸子の脚の間からボタボタと床に撒き散らされた。

シノブ伝とオエビの話

ニニンがシノブ伝Blu-ray BOXを買いました。

 

Blu-ray BOX自体の発売は2015年なのですが、アニメ自体は『2004年作品』って書いてあった。もう14年も前の話なんですね。そりゃ俺も歳を取るわけだよ。

 

なんか色々思い出してきたから、それを書いていきます。

 

これを読んでる人はあんまり興味ないと思うけど。

 

――――――――

 

ニニンがシノブ伝』の原作自体は、『月刊コミック電撃大王』の2000年8月号~2006年3月号まで連載されていたらしい(wikipedia調べ)。

記憶によると、俺が2巻を買ってしばらくしてから3巻が発売されたという頃に読み始めたので、コミック2巻から3巻が発売されるまでの2003年~2004年頃に購読していたことになりますね(wikipedia調べ)。

 

……当時の話、中学3年生か高校生だった俺は『本屋で漫画を表紙買いする』ことにハマっていました。

 

なぜ学生の分際で、そんな金のかかる事ができたのか。

それは、親がなぜか大量に所持していた『図書カード』を貰ったことが一番の要因でした。

図書カードは、絵柄も値段もさまざま。500円や1000円、中には3000円のものまでありました。それが何十枚も自分の懐に入っているとなれば、10代そこらの学生として、やることはひとつ。1にも2にも漫画です。

 

その時に表紙買いをしたのが、ニニンがシノブ伝でした。

 

同じ時期に、いわさきまさかずの『ポポ缶』とか『よつばと!』とかを買ってた記憶があります。なぜジャンプでもなくマガジンでもなくサンデーでもチャンピオンでもなく、全部電撃コミックスなのかというと、それは俺がキモいオタクだからです。

とはいえポポ缶は正直めちゃくちゃ好きなので、みなさんも読んでみてください。面白いかどうかは保証しません。

 

そんなこんなでニニンがシノブ伝を読み始めたのですが……、今の今までギャグマンガといえば、月刊コロコロコミックに載っていた、沢田ユキオの『スーパーマリオくん』とか、河合じゅんじの『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』くらいしか知らなかった漫画素人の俺は、このニニンがシノブ伝にメチャクチャな衝撃を受けました。

 

「こんなギャグマンガもあるんだなぁ~……」

という感じで。

 

方向としては、『下品でナンセンス』というのは前述のスーパーマリオくんと同じようなものなんですが(同じか?)、やっぱりそこは青年向けの漫画ということで、笑いのツボがちょっと別の位置にある感じがします。

そのツボが、俺にピッタリとハマってしまったわけです。

 

f:id:kit0876:20180225235614j:plain

↑ ↑

特にこういうの、良いと思いませんか?

オタク心に響いてきませんか?

正直言って、本筋の話よりもこんな感じでちょくちょく挟まってくる関係の無い話が面白いんですよね。

 

で、この漫画は月刊誌に載っているので、次の巻が出るのがすごく遅いんですよね。単行本だけ追おうとしても、次が出るまでに1年も待たなきゃいけない。

 

そういうわけで、原作が載っている、『月刊コミック電撃大王』も毎月買おうと決心します。

 

当時の電撃大王には、確か林屋志弦の『はやて×ブレード』とか、井原裕士の『超常起動サイレーン』とかが載ってたと思う。ニニンがシノブ伝以外の漫画にあまり興味がなかったので、エロいシーンが多いような漫画の、エロいシーンだけ見てチンチンを硬くするのに使っていた気がします。特に、上山徹郎の『隻眼獣ミツヨシ』は、積極的に俺のチンチンを硬くしてくれました。

 

そうやって電撃大王を買ってケヒケヒ笑っているうち、俺は雑誌内の広告に気になるものを見つけます。

 

ニニンがシノブ伝がアニメ化決定!】

 

ドラマCDが存在しているのは知っていましたが、アニメ化もするという事実に驚く俺。

「絶対に見るぞぉ~~~」と意気込んでいたのですが、放送局を見たところ、俺が住んでいる山梨県での放送予定は一切なし。

 

ここ山梨県は、ケーブルテレビの普及率がかなり高く、それはなぜかというと、ケーブルテレビに加入しなければそもそも見れるテレビのチャンネル数がかなり制限されるからです。他の家庭はそういった事情でかなりの確率でケーブルテレビに契約していたのですが、俺の家はそうじゃなかったんです。

ケーブルテレビにさえ加入すれば、俺の家でもニニンがシノブ伝を放送するチャンネルが見れるらしいので、親にそれとなく(アニメを見るためとは言わずに)話を振ってみたのですが、当然ながら一切取り合ってもくれず……。

 

結局、アニメ化したニニンがシノブ伝を見ることはなく、枕を涙で濡らす夜を過ごすこととなりました。

 

そうこうしているうちに月日は過ぎ、最終巻である4巻も発売され、俺の電撃大王購読も、山梨の辺境でひっそりと終わりを迎えたのです……。

 

――――――

 

それはそうと、ニニンがシノブ伝連載当時はインターネット上にファンサイトもいくつかありました。

 

その中でも俺はよく、【ディディンがゲノム伝】というファンサイトを見に行っていました。といっても、これはニニンがシノブ伝限定のファンサイトではなく、作者である古賀亮一作品のファンサイトなのですが、連載~アニメ放映当時はその人気があってか、ニニンがシノブ伝の話題が多かったように感じます。

 

そしてファンサイトといえば、当然の摂理として、【お絵かき掲示板(お絵かきBBS)】が設置されているわけです。しぃペインターとかそういうのが。

 

このディディンがゲノム伝のサイト管理者は、かなり絵が上手く、自身もよくお絵かき掲示板に絵を投稿していたのですが、その絵を何枚か見ているうちに、俺の中に芽生えた感情があります。

 

(俺も、こんな感じの絵が描きたいなぁ~~……)

 

という感情です。

 

そんな感じで一念発起した俺は、今まで貯めていたお金を片手に電器屋へと走り、当時WACOMから発売されていたペンタブレット【CTE-430】を購入しました。確か7000円~8000円くらいだったと思います。

 

f:id:kit0876:20180226011851j:plain

 

↑↑

これです。俺が所持している現物なので、手首が当たる部分の塗装がハゲています。懐かしいですね。

 

このペンタブレットを片手に、ニニンがシノブ伝のキャラ絵を描き始めることにしました。

 

といっても、自宅のパソコンは家族共用のもので、昼間は親に目をつけられて「気持ち悪い事をするな!」と言われるのが怖く、描くことができません……。

そこで俺は、家族が全員寝静まった夜中の12時頃になってからカサカサと布団から抜け出し、小さいデスクライトで手元を照らしながらパソコン上に描くという、見つかったら一発アウトな手段で絵を練習していました。

共用パソコンが置いてある部屋に冷暖房は無く、冬はチャンチャンコの上にジャンパーを羽織り、靴下を重ね穿きした状態で耐えていました。手袋をすると線がちゃんと引けないので素手のままペンを持ち、限界まで指先が冷たくなったら、椅子と尻の間に指を突っ込んで暖め、少し回復したらまたペンを握るという動作を繰り返していました。

 

当時のお絵かき掲示板には、作品を投稿せずに途中保存をする機能がなかった(ハズ)ので、どうしても途中までしか描けなかったら、まず一番上のレイヤーを単色で塗りつぶし、消しゴムで【とちゅう】などと文字描いて、一旦掲示板に投稿する方法が一般的だったような気がします。気のせいかもしれませんが。

 

そうやって初めて完成させた絵は、お世辞にも上手いものではありませんでしたが、投稿したら「いいですね」とか(こっちはお世辞で)返事が貰えたので、次の絵を描く励みになりました。

 

この当時の方が、絵に対して真摯に向き合っていた気がしますね。

 

今は腑抜けなので……。

 

――――――――

 

そんなことを、Blu-ray BOXを買ったら思い出しました。

 

アニメは大学生になってからようやくDVDで見れたし、ファンサイトの【ディディンがゲノム伝】は、いつ閉鎖したのか分からないですが、もう跡形もなくなりました。

俺はというと、まぁまだニニンがシノブ伝という作品が好きなので、それもこれも良い思い出ですね。

 

これ以外は、あんまり良い思い出はないですけど。

 

 

 

おわり

 

 

 

アニメ「ニニンがシノブ伝」Blu-ray BOX
 せっかくなので、アフィリエイトのリンクも貼っておきます。

バカ

今使ってる『こたつ』がめちゃくちゃ熱い。

中にヒーターの強さを調節出来るツマミがあるけど、これを最弱にしてもまだ熱い。このままだと火傷する。

あまりにも熱いから、本当はツマミを逆に回してたんじゃないか、最弱だと思っていた方向が実は最強の方向だったんじゃないか、って思って反対に回したらもっと熱い。

死ぬ。

この最強状態の熱さは一体どんな人間が使うことを想定して作られてるんだよ。

自殺用かな?

でも熱いからって電源切ったら今度は寒い。

 

どうすればいいんだよ。

食事

職場の人の話を聞いていると、全員『食』に対してなにかしらの拘りを持っているみたいだった。

 

職場の人が出張から帰って来たりすると、「仕事帰りにどこそこのメシ屋で何々を食べたけど、アレは旨かった」とか、ある時、俺が夕飯にラーメンを食べたと言ったら「ラーメン屋といえば、バイパス沿いにあるあの店のラーメンがここら辺では一番旨いんだよな」とか、職場の人同士が談笑しているのを盗み聞きしたら「いや~、ちょっと探索して見つけた居酒屋で○○を食べたんだけど、あれは失敗だったわ」とか、全員が全員そういう話をしている。

 

俺が出張に行って、その地方の名物を何も食べていないと分かったら「お前、あそこに行ってアレを食べないなんておかしくないか? 何の為に出張に行ってるんだよ!」って怒られる。俺は仕事をしに行っているのであって、メシを食べに行っているわけではない。

 

どうしてあんな風に、みんな『食』に対して貪欲になれるのだろう。答えが見つからない。美味しい物を食べても、明日からの仕事が楽になるわけでも、楽しくなるわけでもない。いや、というか、そもそもこういう考えがいけないのか。美味しい食事を摂れば、人生が豊かになるのだろうか。

 

それとも『食事の話題』が、社会人に最低限必要な『知識』なのだろうか。小学生にポケットモンスターの話題を振るような、そういった普遍的な話題なのか。

 

この前も別府に出張で行くことになったけど、食事は全て『ガスト』で済ませた。でも俺は『ガスト』の料理は、下手なメシ屋よりも旨いと思う。

 

これじゃダメなのか?

 

出張じゃない日は、大体サイゼリヤでメシを食べてる。

サイゼリヤはあんまり旨くないけど。

 

なにも分からなくなってきた。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite.com